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京ことばのようにはんなり優しい「近江弁」の特徴
近江弁の特徴
滋賀県内で話されている、近江(おうみ)弁。近江弁は江州(ごうしゅう)弁、滋賀弁、近江ことばなどとも言われています。滋賀県は京都の隣の県なので京ことばの影響を大きく受けており、京ことばのようにはんなりゆっくりとした喋り方が特徴。琵琶湖が中心にあるので湖北、湖東、湖西、湖南で方言が異なりますが、今回は少しでも快適な出稼ぎライフを送れるよう、代表的な近江弁の特徴をご紹介します。
◆母音を伸ばす
京ことばのようにゆったりとした喋り方が特徴的な近江弁は「蚊ぁ」「目ぇ」「手ぇ」など母音を伸ばす特徴があります。
◆母音交替と子音交替
近江弁は「ぬくとい→のくとい」「少ない→すけない」「みみず→めめず」などの母音交替や、「寒い→さぶい」「冷たい→つべたい・ちべたい・ちびたい」などのマ行とバ行の交替、「すみません→すんまへん」「質→ひち、人→しと」などのサ行とハ行の交替など特殊な変化があります。
よく使われる近江弁
◆こわい
近江弁のこわいは「怖い」という意味ではなく【硬い】という意味。「今日のご飯はこわいなぁ~」と言われたら「今日のご飯は硬いな~」という意味です。
◆せんど
関西弁でせんどというと「何回も何回も」という意味ですが、近江弁の「せんど」は【退屈する、飽きる】という意味。単純作業をした後に「せんどした~」などと使用します。また、「おせんどさん!」は【お疲れ様】という意味だそうです。
◆いぬ
いぬは漢字で表すと「去ぬ」。つまり【去る、帰る】という意味です。「なんや早いな~もういぬんか?」などと使用します。「いね!」と言われても決して「死ね」という意味ではなく、【帰れ!】という意味なので気をつけましょう。
◆よぞい
よぞいは【うっとうしい、気持ち悪い】という意味。「あいつよぞい奴やなぁ~」などと使用し、比較的年配の方が使っている近江弁です。
◆ふてる
ふてるは【捨てる】という意味。「このゴミ、ふてといてや」などと使用します。ふてる以外にも、「ほかす」「ほる」とも言います。
◆かなん
かなんは「かなわぬ」の転訛で【嫌だ、辛い】という意味。「先日の台風かなんかったなぁ」や、「体調が悪くてかなん」など、様々な場面で使える近江弁です。
◆ようけ
ようけは【たくさん】という意味。ようけとぎょうさんが交ざって「ようさん」とも言います。
このほかにも、ええもん(よいもの)、えらい(とても)、けんずい(間食)、せつろしい(せわしい)、おまん(まんじゅう)、ぬくとい(あたたかい)、けなりい(羨ましい)、てれこ(入れ違い)、せがない(やりがいがない)、しまける(雨が降ってくる)、せんぐり(しょっちゅう)、ひばいつく(へばりつく)、いごかす(うごかす)、いかい(大きい)、すいっと(すっきり)、じじむさい(不細工)などがあります。※地域によって多少異なります
いかがでしたか?
近江弁を理解して、出稼ぎライフを楽しんでくださいね♪
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