「絵金まつり」宵闇の中、ろうそくの灯りで楽しむ残酷絵

「絵金まつり」宵闇の中、ろうそくの灯りで楽しむ残酷絵

■絵金の芝居絵、残酷絵がろうそくの灯に揺れる「絵金まつり」

高知県赤岡町で毎年7月第3週目の土日に開催される「絵金まつり」。
この祭りのメインは、赤岡町本町・横町商店街の軒先に並べられた、絵金の描いた芝居絵。
普段は絵金蔵に展示されている絵金の絵が、各商店の軒先に展示されます。
ろうそくの橙色の光に照らされた芝居の残虐なシーンを切り取った芝居絵は、迫力満点で非常に幻想的。
血飛沫が飛び散り、人間の四肢が切断されて転がっているようなサディスティックな絵が多く、子供が見たらトラウマになってしまうのではないか…と思えるほどですが、しかし地元の人たちには「絵金さん」と呼ばれて親しまれており、「魔をもって魔を制す」という意味もあって縁起物とされているそうです。

一見すると恐ろしさばかりが際立つ絵金の芝居絵ですが、不思議と足を止めて見入ってしまう魅力を秘めています。
蒸し暑い夏の夜、グロテクスで血みどろの絵金の絵は、肝試し的な意味でも風情のある一時の清涼剤になるのではないでしょうか。
絵金まつりでは、他にも土佐絵金歌舞伎の上演や、絵金の絵についての路上解説、絵金蔵の夜間会館、ビアガーデン等も開催されて、街の人々や観光客で賑わいます。


また、毎年7月14日、15日には、須留田八幡宮神祭が行われ、こちらも赤岡町の本町商店街で行われますが、こちらは街頭・自動販売機のあかりも消されて絵金が生きていた時代の闇が再現され、その中でろうそくの灯に浮かび上がる絵金の絵を楽しむことができます。
賑やかな絵金まつりとはまた一味違った更に凄みのある雰囲気を味わうことができるでしょう。

◼︎異端画家・絵金の数奇な人生と屏風絵

「絵金」と聞いてすぐにピンと来る人はあまりいないかもしれませんが、「絵金」とは狩野派の流れを汲んだ画家、弘瀬金蔵ですが、その画風や作風から異端扱いされています。


絵金は、お城絵師である楊斎に学び、狩野派の画風を習得して実力を表した画家です。
師である楊斎の推薦で江戸城御絵師、駿河台狩野五世の宗家に入門が許され、通常であれば10年程度もかかる修行の期間をたった3年で免許皆伝となり、地元・土佐に戻り、家老である桐間家のお抱え絵師となりました。
しかし、彼の実力への嫉妬からか、狩野探幽の贋作を描いたという疑いをかけられ、破門となってしまいます。
そして「偽絵描き」と汚名を着せられた絵金は、城下へと追放されてしまいます。


その後、絵金は放浪しつつ、街の染物屋の下絵や幟などの絵を描いて賃金を得て、日々の生計を立てていたそうですが、最終的に絵金は高知県赤岡町に住んでいた叔母を頼って移り住み、夏祭りの夜の見世物となるように芝居の屏風絵を描くようになったとのことです。

◼︎絵金の世界を歌舞伎で楽しめる「土佐絵金歌舞伎」

土佐絵金歌舞伎が始められたのは、平成5年と近年になってから。
地元の有志が、絵金の描いた芝居絵の内容の演目で歌舞伎を演じるというものです。
土佐絵金歌舞伎は、絵金祭りの開催される2日間に渡って「弁天座」にて観ることができます。
また、弁天座以外でも年間を通して様々な場所にて興行が行われているので、機会があればぜひ絵金の芝居絵の世界を実際にご覧になってみてはいかがでしょうか?

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