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会津地方の必見観光スポット、鶴ヶ城
会津若松城――それとも鶴ヶ城?二つ名のわけとは
会津若松市にかつて難攻不落と恐れられた名城「若松城(わかまつじょう)」があります。この「若松城」は地元の人からは一般的に「鶴ヶ城(つるがじょう)」の名で親しまれており、観光地としての「若松城」にも通称である「鶴ヶ城」の表記が多く見受けられるため、他県の人々にとっても「鶴ヶ城」の名前のほうが浸透してきているようです。しかし「鶴ヶ城」では全国に同名の城がいくつかあるため、やや紛らわしいものとなります。しかしそもそも、どうしてこの城が「鶴ヶ城」と呼ばれるようになったのでしょうか。
もとを辿れば1384年、最初期にはまだ城ですらない館としてこの若松城の前身が生まれました。それがおよそ100年後に「黒川城」となり、その城下町の名も「黒川町」となりますが、時代が移り、老朽化も進み、様式も古く脆弱であった「黒川城」は大規模な改修を受け、城下町も整備されました。「黒川城」の名は「鶴ヶ城」に改められ、城下町は近隣の社から名を借りて、「若松町」と名付けられました。その後数百年にわたって「鶴ヶ城」として名を馳せてきたこの城は、近代になって『国の史跡』に登録されました。その際にかつての城下町――すなわち、今の若松町という地名との差異を是正する必要が生じ、やや無理やり「会津若松城」へと改名を余儀なくされました。今では「若松城」が正式名称、「鶴ヶ城」が通称とされていますが、本来的な性質でいえば、それは両者が逆であるという見方が地元では大多数を占めています。全国に点在する「鶴ヶ城」のうちどの城のことを言っているのか明確にしたい場合は「会津若松城」、すでに会津の若松城のことを指しているのが明確であり、本来的な名称を尊(たっと)んで呼びたい場合は「鶴ヶ城」と使い分けると良いでしょう。
難攻不落とうたわれた会津若松城――鶴ヶ城の雄姿を見上げて
福島市のシンボル的な存在ともいえるこの勇壮な城は正式名称を「会津若松城」といいますが、ここではあえて、より認知度の高い「鶴ヶ城」という通称で呼びながら話を進めていきましょう。この鶴ヶ城はかつて戊辰(ぼしん)戦争(1868年~1869年)の折、一か月の篭城に耐え抜き、敵軍の援軍到達を経ても、ついに落城に至らなかったという伝説的な逸話を持っています。――戊辰戦争とは、江戸時代と徳川幕府の終焉、明治時代と明治政府の開幕を決定づけた戦争です。徳川幕府が倒れたことにより近代日本の土台形成が幕を開けますが、江戸時代の終焉は、同時に日本全国の歴史ある城郭のほとんどの終焉も意味していました。日本の城といえば、未来永劫全世界の賞賛を受けるべき見事な美観を有する建造物ですが、しかし明治政府が樹立した当時ともなれば、人々にとってその雄姿もはや徳川の時代の忌まわしき遺物でしかありません。明治政府によって全国の城はことごとく取り壊されてしまいます。この鶴ヶ城も例外ではありませんでした。
現在の鶴ヶ城は1965年に再建された姿であり、かつての鶴ヶ城はほとんど土台地形を残して跡形もなく取り壊されてしまいました。ゆえにその壁や柱などに歴史の趣――老朽化、傷や腐食の痕跡を見ることができないのは少々残念です。外観の真っ白な壁は美しく夏の青空に非常に映えますが、やや歴史的建造物としては綺麗すぎて、モダンな雰囲気を感じなくもない、という意見も免れません。ただし鶴ヶ城の雄姿は表面の色合いに左右されるほど軟弱ではないのでご安心ください。名城と呼ばれるゆえんは過去の逸話のみならず、外観の巧みさにもあります。鶴ヶ城の天守は幾重もの屋根を持ち、その特徴的な赤瓦は幕末時代の意匠です。この瓦を採用して現存する城は唯一鶴ヶ城のみとなっています。
鶴ヶ城跡地、鶴ヶ城公園
鶴ヶ城の跡地は今現在広大な都市公園として各種のレジャーが楽しめる市民の憩いの場となっています。福島市の主要な観光スポットの一つでもあるこの「鶴ヶ城公園」には、鶴ヶ城の天守はもちろんのこと、その周囲を巡る堀、架け渡された趣深い橋、天守以外の史跡の数々をゆっくりと散策がてらに楽しむことができます。また桜の名所としても知られており、春には多くの花見客でにぎわいます。
鶴ヶ城公園の有名な見どころとして、「鉄門(くろがねもん)」は押さえておきたいポイントです。天守のある本丸へと通じる表門であり、首が痛くなるほど見上げてしまう巨体を誇ります。名が体を表すままに、扉や柱がすべて鉄でできているというのが他に類を見ない特徴で、門の左右から立派な石垣が挟み込む構造となっています。かつて難攻不落の伝説を残した鶴ヶ城の鉄壁を象徴する遺構といえるでしょう。
ため息が出るほど美しい日本庭園の景観美に触れたいのであれば、正確には鶴ヶ城公園内部の施設ではないものの、近隣の「御薬園(おやくえん)」を訪れましょう。鶴ヶ城公園敷地内は全域にわたって美しく整えられた日本風庭園ですので、鶴ヶ城公園の古式ゆかしい雰囲気を堪能したあとならば、そのまま市街に出て急に日常に引き戻されてしまうのも惜しいものです。御薬園の景観は鶴ヶ城公園の純和風を引き継ぎつつもさらに凝縮し、こぢんまりとまとめられた愛らしさを備えています。『国の名勝』に指定されており、池に浮かぶ小島に気づかれた楽寿亭をはじめとして、ところどころに想像力豊かな構造が散りばめられています。
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