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どぎゃん言うと?熊本弁講座
熊本弁の特徴
熊本で使われる方言、熊本弁。熊本弁は、八代、球磨、天草地方で使われる「南部方言」と、阿蘇、上益城郡、前述以外の地域の「北部方言」の2つに大別できます。
促音が多用されるのも特徴的であり、「てつどう」を「てっどう」と言ったりします。また、形容詞の「甘い」や「冷たい」などを、「あみゃー」「つめちゃー」と言います。他にも、「~を」を「~ば」と変える言い回しや、「い」を「か」に変える『カ語尾』という言い回しがあります。力語尾は、「かわいい」を「かわいか」、「細い」を「細か」という言い方のことです。
熊本弁のアクセント
熊本弁のアクセントは2種類に大別されます。東部は平坦なアクセントで、「柿」と「牡蠣」、「雨」と「飴」などはアクセントの違いがありません。基本、福岡県筑後地方や宮崎県と類似しています。西部は語尾が尻上がりで鹿児島県や海を越えて長崎県、佐賀県南部と類似しています。
熊本弁の語尾
熊本弁の語尾は、~ばい、~なか、~とな、~たい、などがあります。
「~ばい」は、「~だよ」という意味で、『あれが、うちの家ばい。』と使います。「~なか」は、「~ない」という意味。『そらあ、おっじゃなか。(それは俺ではない)』と使い、「~とな」は、「~ですか?」という意味。『あたは、どけいくとな?(あなたはどこにいくのですか。』と使います。「~たい」は、ほぼ現在進行形で使う補語で、『暑いったい』『寝てるとたい』などと使います。
よく使う熊本弁
◆たいぎゃ・まご・だご・ばご 意味:とても、かなり
熊本の人が最もよく使うのが「たいぎゃ」。まご、だご、ばご、もとてもという意味で、「まご」<「だご」<「ばご」の順に強い意味合いになります。
◆いっちょん 意味:全然、全く、ひとつも、少しも、一度も
熊本でよく聞くいっちょん。「いっちょん、おもろなか(全然、面白くない)」や「いっちょん、わからん(全くわからない)」などと使います。
◆どぎゃん 意味:どうやって、どのように、どう、どんなに
タイトルで使った「どぎゃん言うと?」は「どう言うの?」という意味。「どぎゃんしたと?」は「どうしたの?」という意味になります。
◆さしより 意味:とりあえず
注文する時に使うことが多く、「さしよりビールば!(とりあえずビール!)」などと使います。
◆がまだす 意味:働く・精を出す
「がまだせ!」は「頑張れ!」という意味になります。
他にも、ばってん(けれど)、おぅちゃっか(ずるい、横着、調子に乗ってる)、むしゃんよか(カッコいい・様子がいい)、ほんなこつ(本当)、こそばいか(くすぐったい)、あとぜき(ドアをしっかり閉める)、むぞらしか(かわいい)などがあります。※地域によって多少異なります
熊本の方言の豆知識
◆絆創膏のことを「リバテープ」と言う
熊本県では、絆創膏のことを「リバテープ」と言います。これは、製造元の社名が「リバテープ製薬」だからだそう。熊本以外にも、福岡・大分・宮崎・沖縄・奈良県でもリバテープと言います。
◆びっくりした時「ばっ!」って言ってしまう
これは熊本あるあるだそうで、驚いた時に「わっ!」ではなく、「ばっ!」と言ってしまう習慣があるそうです。
◆若者のあいづちは「あ~ねぇ」
最近の熊本の若者は、あいづちを「あ~ねぇ」ですませることが多いそう。
◆しこってる
熊本では、粋がって偉そうにしている人のことを「しこってる」と言います。決して卑猥な意味ではないので、勘違いしないようにしましょう!
いかがでしたか?
熊本の方言を理解して、出稼ぎライフを楽しんでくさいね♪
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