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名庭園を訪れて日本の美を学び、あなたもレキジョに!
名庭園を訪れて日本の美を学び、あなたもレキジョに!
ふとお寺を訪ねてみたら、実は世界遺産だった!というようなシチュエーションに多く出くわす京都。
歴史を学び、目的をもって観光するとあなたの見方も変わるかも。
欧米と日本の美意識の違いとして、西洋は「左右対称」、日本は「左右非対称」を好むとされています。
その美への感覚差の根拠としてよく使われるのが「庭」であり、日本庭園の最大の特徴は自然の風景を再現することにあります。
シンメトリーで庭に幾何学模様を描く西洋の庭と異なり、日本庭園では限られた土地を最大限に活用し海や川、山や竹林を建物の目と鼻の先に現すことが最も贅沢な庭とされてきました。
そんな日本の美しい伝統的な様式美を学ぶため、名庭園をご紹介!
桂離宮
参観するには往復ハガキかもしくはインターネットにて直接京都御苑内の宮内庁京都事務所で申し込まなければ見ることのできない、敷居の高い桂離宮。
だからこそ、そこにしかない美を見つけることができます。
日本庭園の醍醐味は進むごとに移り変わる庭の景色です。
高い生垣を抜け、橋を渡る度に全く異なる風景が眼前に広がります。
桂離宮は特にこの景色の移り変わるポイントに趣向を凝らしておりさっきまで見ていた風景を一瞬で忘れてしまうような印象深いスイッチが随所に仕掛けられています。
桂川から引いたふんだんな水と意匠を凝らした書院、茶屋建築群が大きな役割を果たし、物語絵巻のようにめくるめく移ろう季節の景色を堪能しましょう。
龍安寺
京都を代表する観光名所として知られているのが、龍安寺です。ユネスコ世界遺産にも登録されており、国内だけでなく、海外からも多くの観光客が訪れることで知られています。
龍安寺最大の見どころは、なんといっても日本を代表する枯山水の庭園です。
枯山水とは、石や砂などにより山水の風景を表現する庭園様式。
幅25m、奥行き10mのおよそ75坪ほどの敷地に白砂を敷き詰め、15個の石を五、二、三、二、三と、一見無造作に点在させただけのシンプルな庭園に見えますが、庭をどの角度から眺めても必ず1個の石は他の石に隠れて見えないように作られているのだとか。
東洋の世界では「15」という数字は完全を表す数字。
どの角度から眺めても必ず1個の石は隠れて見えないように作られている庭はつまり「不完全」な庭ということになります。
そこには、自分自身を見つめて、常に足りないものを見つめ、今の自分に常に感謝する心を忘れてはならないという思いが込められています。
苔寺
西芳寺」が正式の名称ですが、一般には「苔寺」といわれています。
世界文化遺産に登録されているこのお寺は約120種の苔が境内を覆い、緑のじゅうたんを敷きつめたような美しさから苔寺とも呼ばれるようになりました。
見頃は苔が一番美しく見える梅雨時です。
庭園(国特別名勝)は上下二段構えで、上段は枯山水、下段は黄金池を中心とした池泉回遊式庭園の2つからなっています。
池の上以外は樹が生い茂り、空も見えないくらい一面の緑。
幻想的な風景が存在する苔寺、一度訪ねてみてはいかがでしょうか?
天龍寺
天龍寺は京都の観光名所で人気が高く、世界遺産に登録されています。
見どころは何といっても嵐山と亀山・小倉山を借景に取り込んだ曹源池庭園。
この池泉回遊式庭園には、2枚の巨岩を立てた龍門の滝や禅寺ならではの石組など、見どころがちりばめられています。
池の周りを巡りながら四季の彩りを伽藍とともに眺めたり、大方丈の廊下から鴨居と柱を額縁に見立てて楽しんだりと、様々なアングルで楽しめることも魅力です。
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