瀬戸内海側の中核都市、姫路市の閑静な観光地（兵庫県） | 風俗のお仕事コラム

「姫路城（ひめじじょう）」の名を聞いて首をかしげる人は少ないでしょう。言わずと知れた屈指の名城であり、その外観の美しさは国内最高の呼び声も高い国宝です。『国の特別史跡』であり、『日本100名城』の中では最も目立つ城のひとつとして君臨し、また国内から羽ばたいて『世界遺産』に登録され、国宝五名城、三名城にも共に含まれています。これらの栄冠の理由はやはり、何をおいてもその天守の勇壮たる雄姿にあります。――全国各地で城郭の多くは江戸幕府の終焉と共に葬られました。また明治政府によらずとも、大戦による空襲で焼け落ちた城も多く、こんにち見られるほとんどの城郭は復元、あるいは改修されたものです。それゆえ江戸時代から途切れることなく（改修を含め）原形を保っている城郭は非常に貴重であり、中でも天守閣が当時と変わらぬ姿を維持している城郭には、『現存十二天守』の呼び名が与えられます。現存十二天守を有する城は文化財としてはもちろんのこと、観光地としても全国的に特に有名となる城ばかりです。姫路城もそんな現存十二天守の一角であり、いくつかの奇跡的な幸運を経て、その類がないほど巨大な遺構を今に伝えています。

天下の名城たる姫路城の敷地面積は230ヘクタールを超える凄まじいものです。同様に天守の規模も、高さにして45メートル（石垣を含め）と、国内最大級の大きさを誇ります。大きさはもちろんのこと、姫路城は「美しい城」として名高く、その写真はカレンダーやポスター、絵葉書に頻繁に利用されます。

「好古園（こうこえん）」は正式名称を「姫路城西御屋敷跡庭園好古園」といい、江戸時代初期に姫路藩の初代藩主、本多忠政（ほんだ　ただまさ）によって築かれた西御屋敷（にしおやしき）跡地に築園された日本庭園です。築園自体は1992年と最近ですが、当時わずかに残っていた西御屋敷の遺構を最大限残した造りとなっており、歴史ある史跡としての側面も失われてはいません。この好古園は『日本三名園』にも引けを取らない素晴らしい日本庭園を有していますが、最大の美点、特徴はやはり、その優れた景観に姫路城の姿が含まれているということでしょう。姫路城あっての好古園となるように庭園の造りもこだわられており、姫路城を最も美しく眺めることのできるスポットとして、多くの人々がカメラを手にして訪れます。

好古園は姫路市制の百周年を記念して築園されたものです。市街地にあってその敷地は3,5ヘクタールと広く、9つの日本庭園から形成されています。中心に数百匹の錦鯉（にしきごい）が優雅に泳ぐ大池を据え、その池を景観の中心として巡る池泉回遊式庭園です。茶室の「双樹庵 （そうじゅあん）」では本格的な抹茶と生菓子を楽しむことができ、園内のレストラン「活水軒」では贅沢な日本料理が味わえます。開園は9時から17時、入園料が300円と、その内容からすれば驚くほどリーズナブルです。姫路駅から徒歩15分の場所にあり、訪れやすいのも観光にありがたい点でしょう。何より園内で食事ができるため、姫路城観光で疲れた体を休めたい人々が立ち寄る憩いの場として活躍しています。

「姫路セントラルパーク」は動物園と遊園地の融合と評されることの多いテーマパークです。像やライオン、ホワイトタイガーなど一流動物園顔負けのキャラクターたちに加え、遊園地側も観覧車やジェットコースターなど本格的なアトラクションに満ちており、どちらかがおざなりになっているような印象は全く見受けられません。また、このようなテーマパークは全国でも種々展開されていますが、姫路セントラルパークにはさらにもう一点、スポーツの要素も取り入れられており、大きな差別化が成功していると言って良いでしょう。夏場は木々が立ち生える芝生をそのままプールサイドとした緑豊かなウォータースポットがオープンします。流水プールに四種の長大なスライダー、ロックプールと呼ばれる棚田のようなユニークなプールまで、青空と豊かな山あいの景色に囲まれて、一日中遊んでも飽きない開放的な空間が広がっています。

また、冬場には「アイスパーク」なるスケートリンクがオープンし、ここでもやはり、遊園地やサファリパークを巡ってまだ物足りないというアクティブな人の運動欲求を存分に発散させてもらえます。スケートを初めて経験するという人は30分間の初心者レッスンを受講することができるため、是非ご活用ください。スケートリンクは「風の城」という名の西洋風の建物の中にあるのですが、本物の石材で建てられた本格志向の建築であり、橙色の幻想的なライトで照らされたスケートリンクとマッチして、ロマンチックなひとときを演出してくれます。