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高き1368段の先におわします。「こんぴらさん」をたずねて
この地を踏むからには一言挨拶を。金刀比羅宮への参拝
多くの地域が平野に含まれる香川県では珍しく、やや標高の高い仲多度郡(なかたどぐん)琴平町(ことひらちょう)にある「金刀比羅宮」は全国的に有名な神社です。全国の金刀比羅神社の総本山であり、香川県の代表的な社と言えます。「宮」と名につくとおり天皇を祭神としており、かつてこの地で偉大な勢力を振るいました。境内も広大です。しかしこの「金刀比羅宮」、知らない人にとっては難解な読み方をします。これで「ことひらぐう」と読むのですが、琴平町にあるがゆえに、どうにもその字に違和感を覚えてしまいます。「琴平宮」と表記されることもありますが、表記が「金刀比羅宮」となった経緯については諸説あります。いずれにしても、最初は「琴平宮」であったものが変化して今の名になったという説そのものは有力です。
金刀比羅宮は県内外の人々から「こんぴらさん」の愛称で親しまれており、「ことひらぐう」の正式名称で呼ばれることのほうがもはや稀と言って良いでしょう。その特徴は計1368段という長大な階段であり、金刀比羅宮に参拝するためにはこの難関を突破する必要があります。参拝するだけで多大な労力を消耗するという、まるで山伏――修行僧の寺のような様相を呈する金刀比羅宮には、いつか行ってみたいという思いが頭の片隅にでもあるのなら、今――若いうちの参拝をおすすめします。この神社には、御老体ではたどり着くこともできないでしょう。この長大な階段から転げ落ちては命にかかわるため、くれぐれも無理なきよう、余裕のある健康体で臨める方のみにおすすめします。
金刀比羅宮のいわれと成り立ち
金刀比羅宮がその中腹に構えている山の名は「象頭山(ぞうずざん)」といいます。隣り合っている琴平山とほぼ同化しており混同されやすいものですが、この山々はいわゆる地域富士であり、周囲一帯がまるでならしたように見事な平野であることからも、非常に目立つ山です。またその名前にの由来は形状が象の頭に似ることから名づけられていますが、角度によっては左右対称の富士山に似た形状にもなり、見栄えにも美しいものとなっています。天然記念物にも指定されているその山と共に古来より崇められてきた神、「こんぴら」とはいったい何者なのでしょうか。
金刀比羅宮に祀られている祭神は「大物主神(おおものぬしのかみ)」と10世紀に第75代天皇「崇徳(すとく)天皇」です。「宮」と名のつく神社には天皇を祀っていることが多く、この金刀比羅宮もその慣習に従っています。しかし崇徳天皇が「こんぴらさん」と深いかかわりを持っていたとする記述は見つかっていません。「こんぴらさん」とは非常に古くから伝わる金毘羅権現(こんぴらごんげん)という神仏習合の神を指しており、この金毘羅権現の異名こそが大物主神なのです。
かつて最も古い形の金刀比羅宮の原型は、山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の形態をとっていました。そこには古事記や日本書紀に登場する日本神話の神はまだおらず、信仰の対象は天狗であったり、修行僧のいたる悟りを抽象化した曖昧な存在でした。そんな概念がやがて金毘羅権現という偶像を得て、今の金刀比羅宮に祀られるに至っています。金毘羅権現、すなわち大物主神は古くはガンジス川に棲むワニを神格化した水神であり、ガンジス川を司る女神の乗り物であったことから、海上交通の神とされてきました。
人々が金刀比羅宮に参るわけとは
大物主神は海上交通の神としては国内で最も優れた勇名をとどろかせる神の一柱と言えます。山の中腹、高い石段を登った先でようやくたどり着ける金刀比羅宮に祀られている神が海上交通に深いかかわりを持っているというのも、対照的で面白いものですが、実際に海上交通に関わる職業に就く人は世に多く、彼らにとっては毎年真剣そのものの、非常に重要な参拝と言えます。全国の海上交通に関わる企業の社長や代表者が、毎年この「こんぴらさん」の石段をえっちらおっちらのぼります。
金刀比羅宮の1368段の石段はその石段のみで古くから観光名所としての大役を張ってきたほどの壮観を有しており、その話題性は地域のイベントなどでも活躍しています。毎年秋に行われる「こんぴら石段マラソン」はこの地域の年間を通しても特に話題となるイベントで、その様子は中継で香川県全土の家庭に届けられます。選手としての参加も無料であるため毎年多くの募集があるこの「こんぴら石段マラソン」ですが、その内容は極めてハードであり、名のとおり石段を駆け上がり、駆け下りてくるコースを含めた全長6キロにもなるマラソンです。身体の故障にも繋がりかねないこの過酷な競争は、地元では男を上げるための登竜門のように扱われる一面も持っています。非常な盛り上がりを見せるため、秋に香川を訪れることを考えている際は、日程を合わせることも視野に入れてみてはいかがでしょうか。あるいは、いっそ参加してみるという選択もあります。6キロの道のりが厳しそうなら、4キロのコースも用意されています。女性も参加が可能になっていますので、体力に自信のある方には得がたい経験となるでしょう。
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