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できればレンタカーで巡りたい、沖縄本島の景勝地
サンゴ礁が作った円形の島、古宇利島
「古宇利島(こうりじま)」は沖縄本島北の海岸にほど近い離島ですが、本島とは「古宇利島大橋」によって接続されているので、車で渡ることができます。300ヘクタールほどの小さな島ですが有人島であり、その輪郭は上空から見ると見事な円形を描いています。サンゴ礁で形成された土台に生まれた島であり、周囲は白く美しい砂浜で囲まれ、海中にはサンゴ礁とそこを住処として暮らす色とりどりの熱帯魚たちが泳いでいます。古宇利ビーチは有名な、けれど穴場の海水浴場であり、特に海水浴場然とした出店など何もない自然のままの景観を楽しめるでしょう。しかし古宇利島の海岸線もその島内も魅力的ではありますが、この古宇利島の一番の見どころは古宇利島に上陸する前に味わえるとも言われています。つまり、古宇利島の最も名を馳せる観光名所は島内にはなく、そこに続く「古宇利島大橋」にあるということです。
「古宇利島大橋」が古宇利島随一の名所と謳われるのは、決して古宇利島に魅力がないということではなく、むしろその逆で、古宇利島の圧倒的な景観のその全景を見渡せる格好のスポットとしての古宇利島大橋なのです。まっすぐに古宇利島へと延びる古宇利島大橋を進んでいくときの高揚感は格別なものがあります。しかし那覇市内から遠く離れた場所であるため、また、この「古宇利島大橋」を自分が運転する車で渡る爽快感を味わうためにも、できるならばレンタカーを借りて訪れたい場所です。ほかの地域も含め、沖縄本島を巡るのならばレンタカーを利用するのが最適です。全域に公共交通網が行き渡っているわけではない上、鉄道交通は本数も少なく不便です。その点、レンタカーであれば自由に動き回ることができ、何よりも沖縄の解放感に満ちた道路を走り抜ける快感を得られることでしょう。
鍾乳洞、琉球の古民家が楽しめる、おきなわワールド
「おきなわワールド」は那覇市内からほど近い、沖縄本島の南東部に位置する訪れやすいレジャー施設です。レジャー施設とはいってもその見どころは主に天然の鍾乳洞と、かつての琉球国を彷彿とさせる、いかにも沖縄の地を訪れたのだ、という気にさせてくれる赤瓦の古民家群です。この「おきなわワールド」で見られる鍾乳洞は全国でも屈指の規模であり、鍾乳洞そのものを見たことがない人にとっては感動を禁じ得ない体験を得られるでしょう。古民家群も沖縄ならではの街並みを見ることができるという点で優れています。沖縄に訪れたら、そのアクセスの利便性からも一度は訪れておきたい定番スポットといえるでしょう。年中無休で営業しており、入場料は620円です。
「おきなわワールド」の一番の見どころとも言うべき鍾乳洞「玉泉洞(ぎょくせんどう)」は1967年に発見されて以来現地の言葉で「ウワーガーガマ」と呼ばれていましたが、その後1972年に正式に「玉泉洞」と名付けられた、まだ自然地形としては比較的最近知られたばかりの場所ということになります。しかしその形成は有史以前30万年前までさかのぼるという遠大な歴史を有し、そんな途方もない過去から伝わる景観と思えば、その観光で得られる感慨もひとしおに感じられるでしょう。夏場の沖縄であってさえ洞窟内は涼しく、半袖では肌寒ささえ感じるほどです。『国の天然記念物』に指定されており、現在観光できるのは全長5kmのうち900mほどです。天井の鍾乳石からは頻繁に水滴が滴ってくるため、タオルが必要になります。
万座毛から望むエメラルドグリーンのサンゴ礁
「万座毛(まんざもう)」は沖縄本島の中央部に位置する恩納村(おんなそん)の北海岸に突き出した岬です。東シナ海に向かって雄大な絶壁がそびえる景観は見事であり、本島の代表的観光スポットとなっています。また、観光スポットにありがちなこじつけとして、万座毛は「象の鼻に見える」とされ、その点を前面に押し出してアピールを図っています。象の鼻に見えるかどうか、そして見えたところでどうというわけでもありませんが、たしかにその崖の奇妙な形状は、ほかではなかなか見られるものではない貴重な光景です。この「万座毛」の崖面は非常に凹凸が激しく、くりぬかれたような巨大なくぼみもあれば、先端部分は穴が向こう側まで貫通しています。この先端部分の穿たれた大穴のせいで、万座毛の崖の最先端部は細い岩の柱で支えられるような形になっていあす。これが象の鼻に見えるということでしょう。
「万座毛」の名前の由来は、琉球王朝のときの王によって「万人が座することのできる草原」と評されたことによります。草原は万毛とも言われました。このことからもうかがえるように、万座毛の崖の上には見事な草原が広がっています。天然の平坦で広大な芝生です。この芝生上にはほかにも様々な、ここにしかない植物なども自生しており、それらの植物群は沖縄県により天然記念物に指定されています。
「象の鼻」でアピールを推し進めるおの「万座毛」ですが、その真価は崖の上から眺める東シナ海の眺めにあると言えます。空と海、水平線を望むのも爽快ですが、非常に高所ですが少し勇気を振り絞って、眼下を見つめてみましょう。そこには素晴らしいサンゴ礁が広がっています。海の色は深いところほど濃くみえるため、水深が浅くなるサンゴ礁のあるところでは、その海の色は明るいエメラルドグリーンに輝いて見えます。
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