ここだけは欠かせない!鳥取の景勝観光

ここだけは欠かせない!鳥取の景勝観光

国の天然記念物、浦富海岸の景勝とは

「浦富海岸(うらどめかいがん)」は岩美町にある、日本では珍しいリアス式海岸です。それもおよそ15kmにわたる大規模なもので、リアス式海岸の特徴であるダイナミックな地形を惜しみなく私たちに見せてくれます。天然記念物に指定されており、また『国の名勝』にも選ばれたこの浦富海岸の魅力は非常に雄大で、訪れた人にしか語れない自然美の奥深さが察せられます。

『日本百景』、『日本の渚百選』、『平成にっぽん観光地百選』、『日本の白砂青松(はくしゃせいしょう)100選』など、様々な栄誉を受ける浦富海岸の魅力はリアス式海岸の魅力――日本風リアス式海岸の魅力と言って良いでしょう。そもそもリアス式海岸とは、かつて陸地であり起伏の激しい峡谷であった地形が沈降し、入江となった海岸のことです。この形成要因から非常に入り組んだ複雑な地形が特徴で、それゆえリアス式海岸はしばしば景勝を呈し、観光地として親しまれています。日本ではあまり見られないものであるためにその例示は海外の写真に頼りやすいところがありますが、日本国内で見られるリアス式海岸はその植生などの違いから、一転、海外のものとは大きく趣が異なってきます。たとえば、浦富海岸の風景に特徴的な、岩場に青々と生えた松の木などは、土台の岩と見事に調和した一点の芸術作品のような風格が備わっています。夏場は海水浴場としても人気を集めるこの海岸は、荒々しく複雑な岩場と青々と生い茂る植物のコントラストがもたらす景観はもとより、その海の透明度も素晴らしいものです。

日本四名山。富士山と肩を並べる「大山」の勇壮な魅力

「大山(だいせん)」は大山町にある標高1,729mの名山であり、中国地方における最高峰です。その標高の高さもさることながら、裾野の美しさと、何よりも独立峰という性質が備える孤高を感じさせる美観が傑出した大山は、富士山や立山、御岳山と同じく『日本四名山』に数えられています。もちろん『日本百名山』、そして『日本百景』にも選定されている大山は、鳥取県、鳥取藩、もっと古い名でこの地が呼ばれていたはるかむかしから、この地方のシンボルとしてそびえ立ってきたのです。

地元では「郷土富士」――すなわち、その地方の富士山に似通った代表的な山の呼称ですが、その郷土富士として、古い地名を冠する「伯耆(ほうき)富士」の名で呼ばれることもあります。火山である大山の形成はおよそ180万年前から数十万年かけて行われ、自身の噴火によって形を成したものです。富士山と同じく成層火山と呼ばれるそういった形成過程の山はえてして美しい円錐形で、世界各地で景勝地として親しまれています。貴重で独特な植生を大量に有し、山頂付近に広がるダイセンキャラボクは『国の特別天然記念物』という、およそ植物が受ける最大の重要度認定がなされています。

名山「大山」の楽しみ方は複数ありますが、代表的なものはやはり実際にのぼって楽しむ登山でしょう。冬場は全国的に有名なスキー場として賑わいますし、遠景としてその美しい雄姿の全景を眺めるためのスポットも鳥取県内に数多くありますが、大山をより身近に感じられるハイキングコースは初心者向けの歩きやすいルートが用意されており、その標高ほど難易度は高くなく、登山を足踏みしている登山初心者にほど体験してほしいおすすめ大山観光です。

不動院岩屋堂の目を疑う威容

「不動院岩屋堂(ふどういんいわやどう)」は若桜町(わかさちょう)にある修験道の寺院です。修験道とは山にこもって厳しい修行を行うことにより悟りを開こうとする人々の宗教であり、仏教とはまた少し異なる、もっと古くから土地に根づく山岳信仰が土台となっています。修験道に身をやつす人々を修験者、または山伏(やまぶし)といいます。修験道の寺院の例に漏れずこの不動院岩屋堂も山奥にあり、しかしそんな修験道の寺院の中でも特別な立地が、この静かにたたずむ宗教施設を観光名所として世に知らしめるに至りました。

不動院岩屋堂は崖に穿たれた巨大な岩穴にその体躯のほとんどを入れ、階段下の門の手前から見上げる訪れる人々を、穴から顔をのぞかせる形で睥睨しています。建物自体も決して小さくない作りなのですが、その全身をすっぽりとおさめてしまう岩穴の巨大さにまず驚かされます。高さが13メートル、間口が7メートルあり、周囲の大自然の豊かさを見るほどに、その岩穴にすっぽりと収まった建物という、自然と人工物の奇妙な融合に違和感のような、しかしこの地で人体の限界に挑むほど厳しい修行を続ける者たちの思想を反映しているようで、畏敬の念のようなものまで、感じずにはいられません。

『国の重要文化財』として保護されており、その建立は室町時代初期にまでさかのぼるといわれます。そこから数えると優に千年以上の時を超えて現存することになりますが、現在の建物は鎌倉時代に再建されたものです。しかしいずれにしても古く、建築様式にも歴史を感じさせ、岩窟の異様に目が行きがちですが、不動院岩屋堂自体にも十分建築美が備わっています。

【鳥取県】の出稼ぎ風俗求人情報

◀︎ エリアコラム一覧に戻る

鳥取県のオススメ記事