島根県の土地が育んだ食文化

島根県の土地が育んだ食文化

全国的なブランドシジミ、「宍道湖のシジミ」

宍道湖(しんじこ)の漁獲量のおよそ9割を占めるシジミ。
宍道湖のシジミ漁は有名で、海水と淡水が入り混じっている汽水湖であり、汽水湖の中でも海水と淡水の割合が理想的な宍道湖のシジミは全国的なブランドシジミと言っても過言ではありません。

宍道湖のシジミ漁はジョレンと呼ばれるカゴ状の漁具を用いて早朝に行われ、その様子は四季を通してこの地の風物詩となっています。漁獲されるシジミは汽水性のヤマトシジミ。全国のシジミ漁獲量の実に約40%が宍道湖産というから、島根の食を語るにあたっては外せない存在です。

シジミの食べ方として最もメジャーなものといえば、やはり「シジミ汁」です。島根県民には長く親しまれてきた定番のメニューですが、シジミ汁を日常的に飲んでいる、という人は他県では珍しいほうではないでしょうか。このシジミ汁に含まれる豊富なアミノ酸は、お酒好きな方の強い味方になってくれることは有名です。肝臓の働きを助け、胆汁の排出を促して肝臓の解毒作用を活発にしてくれるのです。しかも、アミノ酸以外にもシジミに含まれているビタミンB12が肝機能を高めてくれます。さらに、シジミ汁に使われる味噌に含まれるコリンという成分には肝臓の中に入ったアルコールが脂肪になって蓄積されるのを防ぐ働きもあり、お酒を飲み過ぎた翌日などにはこれ以上ないほどの適役と言えます。また、貧血気味で悩んでいる女性は多いですが、そういった方にもお勧めできる食材です。シジミにはレバーに匹敵するほどの鉄分が含まれているのです。

宍道湖には、淡水と海水が混ざり合っていることによって、両者の水に潜むプランクトンもまた混ざり合っています。そのプランクトンたちを食べて育ったシジミは栄養豊富で、味わいもまた格別と、全国のシジミファンに大人気です。

このほか、栄養豊富な汽水湖であるために、そこに住まう魚の種類も豊富です。スズキ、モロゲエビ、ウナギ、アマサギ、シジミ、コイ、シラウオが合わせて宍道湖七珍と呼ばれていて、それぞれの頭一文字をとって「スモウアシコシ」と覚えられます。

130年の歴史が培った到達点、「シャインマスカット」

島根のぶどう栽培は歴史が長い。130年余りの期間ぶどう栽培に取り組んできた信頼に足る技術によって、島根のぶどう農家は近年、ある新品種の栽培に力を入れています。その期待の星こそが「シャインマスカット」です。

シャインマスカットはこの頃流行っている、種がなく、皮ごと食べられるぶどうです。また、とても優れたマスカットらしい芳醇な香りを発し、甘みが極めて強い特徴を持っています。その糖度は20度にも達し、実ぶりも巨峰と同等ほどに大きく、そしてとても美しいエメラルドグリーンをしています。また果肉は引き締まっていて食べ応えがあり、噛んだときの感触は「ぐじゅ」というより「さくっ」。その引き締まった実は日持ちがする、という利点まで備えています。7月上旬から9月下旬が食べ頃となっており、最近では関西地方への出荷が増えているとのこと。全国的シェアになるのも遠い未来のことではなさそうです。しかし今はまだ手に入れるには取り寄せが現実的。もしも夏場島根に訪れる際は、是非目についたスーパーマーケットに立ち寄ってみてください。宝石とも称される極上のマスカットが簡単に手に入ることでしょう。

ぶどう栽培が盛んなこともあって、島根県はワインの生産も得意です。
元々ぶどうの名産地だった出雲大社周辺で、その濃厚なぶどうの旨味をもっと活かせないかと生まれた「島根ワイナリー」は、多くのワイン好きの集う場所となりました。ワイン工場や、試飲、即売場を備えた大型レジャー施設として、今では出雲観光には欠かせない定番スポットです。出雲大社の帰りに時間があれば、是非立ち寄ってみてください。もちろん、運転手はワインを飲むわけにはいきませんが、心配はご無用。取れたてぶどうを使ったグレープジュースも用意されていて、ご当地島根のぶどうをどなたでも満喫することができるようになっています。また「島根ワイナリー」にはバーベキューハウスも併設されており、島根和牛を主役に、旬の野菜、そしてもちろんおいしいワインをセットで楽しむことができます。霜降り和牛と一緒に飲むワインは格別です。

ぶどうは世界で最も多く栽培されている果実だとご存知でしたか? その種類も一万種を超えており、人々は長年に渡ってぶどうを研究し、よりおいしいぶどうの栽培を探求してきました。シャインマスカットはそんな競争激しいぶどう界の新星として乗り出したばかり。これまで様々なおいしいぶどうを食べてきた人でも、これは、と唸らせる実力を秘めています。是非是非、一度ご賞味ください。特に夏、出稼ぎにいらっしゃる女性の方には試していただきたい逸品です。

日本海のミルク、「イワガキ」

島根は日本で初めてカキの養殖に成功しています。養殖のイワガキは冬のマガキに比べて大きくなるのが特徴で、3月から6月にかけて美味しさの指標となるグリコーゲンの量が最も多くなり、クリーミーかつ濃厚な味わいになります。衛生管理も徹底しているので、安心して食べることができます。

カキもまたシジミと同じで二日酔いの防止に高い効果があるとされる酒飲みの強い味方です。貧血にも効果を発揮する点も似通っていて、シジミと共通した成分も少なくありません。造血ビタミンとして知られるA、B1、B2、B12、葉酸が備わっていて、古書にも「婦人の気血を増す」とあります。貧血に高い効果を示す根拠はまだあります。貧血改には鉄分が必要とよく言われますが、その「鉄」も、「銅」がなければ効果を発揮できません。鉄分はヘモグロビンを生成しますが、銅がなければその働きを活性化できないのです。貧血の改善は冷え性や便秘の改善にも繋がります。女性の悩み改善に一躍買ってくれることでしょう。

さらに、カキは美容食としても大変優秀です。カキを食べると美肌になる、と言われますが、これはカキに含まれるメチオニン、シスチン、タウリンなどのアミノ酸が関係しています。カキを食べ始めるとお化粧のノリが良くなるのが実感できると、多くの女性は口を揃えてその美容効果を讃えます。

養殖イワガキはその濃厚な味わいもさることながら、食べ応えを強いセールスポイントにしています。1個300g位のイワガキの剥身は60g前後で、天然貝の約2倍にもなるとのこと。一口では食べきれない大きさと独特の香気で、このところ注文が殺到しています。現在主として隠岐島で養殖されているこのイワガキは「隠岐のイワガキ」として売り出され、年々知名度を高めています。

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