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抱いてやる=奢ってやる!?知らないと勘違いしてしまう富山弁
富山弁の特徴
富山の方言、富山弁。富山弁は方言の中でもローカルなので知らない方も多いかもしれませんが、実はとても独特で面白い方言なんです。面白いと言われる所以は、【標準語と同じ響きなのに意味が全く違うフレーズが多い】ため。富山弁は初めて耳にする人はビックリしてしまうような方言が多いんです。
例えば「だいてやる」という言葉。富山では、上司が部下に「だいてやるわいや」と言う光景がよく見られますが、これは「(お金を)出してやる」が変化した「おごってあげる」という意味の方言なので、決してセクハラ発言ではありません。
それ以上にビックリしてしまいそうなのが、「ちんちんかく」。これは決していやらしい言葉ではなく「正座をする」という意味。最近では、少し短くした「ちんとしてなさい」という表現を使う人が多いそうです。
他にも、「ありがとう」を「きのどくな」と言ったり、次男以降の男兄弟のことを「おっさん」と言ったり、「おはぎ」を「はんごろし」と言ったり、「固い」を「こわい」と言ったりします。このように同じ言葉で全く意味が違う方言が多いのが富山県の特徴です。
かわいい富山弁
富山弁は語尾に「~ちゃ」をつけるため、「いいよ」は「いいちゃ」、「がんばるよ」は「がんばるちゃ」となります。そのため富山弁は聞いててかわいい、ほっこりするなどと言われています。他にも、「来てね」は「来られ」、「食べて」は「食べられ」というように、「~れ」「~られ」を使うのもかわいいと言われる所以です。
よく使われる富山弁
最後に、よく使われる富山弁をご紹介します。これであなたも富山弁マスター♪
◆な~ん
富山県民がよく使う、非常に便利な言葉。「いいえ」「ううん」「全然」という否定の意味です。「な~ん」と1回だけ使う場合も否定的要素が強いのですが、曖昧な感じにしたいときにも使われます。「なんなん」と「なん」が重なると完全な否定形。「違うよ」という意味合いになります。そしてさらに「なん」を何度も重ねる場合は超否定形。「なん」の数で否定する気持ちのレベルが量れます。
◆だら
愚か者、バカという意味。「ばか」の「ば」と同様に「だ」を吐き捨てるように発音します。「だらぶつ」「だらぶち」は「バカ野郎」という意味。バカと比べて罵倒や侮蔑のニュアンスはやや弱く、仲間内での冗談などでも使われます。
◆つかえん
差し支えない、問題ない、大丈夫という意味。「使えない」の意味もあるため使い分けが難しいです。
◆はがやしい
「はがゆい」「うっとうしい」のような意味。自分の思い通りにならないときなどに使います。
いかがでしたか?
富山の方言を理解して、出稼ぎライフを楽しんでくさいね♪
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