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迫力満点!なまはげの乱舞!「なまはげ紫灯(せど)まつり」
男鹿の冬の代名詞「なまはげ紫灯まつり」
毎年2月の第二金曜、土曜、日曜日の3日間に渡って開催される「なまはげ紫灯(せど)まつり」は、神事である「紫灯祭(さいとうさい)」と民間伝承行事である「なまはげ」とが組み合わせられた観光行事であり、ダイナミックな「なまはげ」を間近で見ることができる絶好の機会です。
■男鹿に伝わる民俗行事「なまはげ」
秋田の男鹿に伝わる「なまはげ」ですが、振り乱した黒髪、真っ赤な憤怒の形相の鬼の面、「ケデ」と呼ばれる藁でできた蓑のようなものを着て「泣ぐ子はいねが」と叫びながら村の家々を歩き回る姿は、全国的に非常に有名ですので、皆さんご存知かとは思います。
なまはげ神事は重要無形民俗文化財にもしていされている行事で、毎年大晦日、男鹿市内にある約80の集落にて執り行われているそうです。
その「なまはげ神事」元に、観光客向けに開催されるようになったのが「なまはげ紫灯まつり」で、祭りの歴史自体はそこまで古いものではありませんが、男鹿市や温泉旅館組合等の協賛もあり、非常に力の入った祭りとなっています。
なまはげ…その奇妙な風習はどこから来たのか?
なまはげ神事の由来は、「武帝説」に由来しているとされる説が現在ではもっとも有名です。
「武帝説」とは、以下のようなストーリーです。
漢の武帝が五匹の鬼を従えて男鹿にやって来ました。
武帝は正月の15日だけ鬼を自由にしたが、乱暴狼藉の限りを尽くす鬼たちに困った村人たちは、海から山の頂上まで一晩の間に千段の石段を作れたら、毎年娘を一人ずつ生贄として差し出す」という内容で鬼に賭けを申し込みました。
鬼たちはもう少しで百段の石段を作り終わりそうになるが、村人が知恵を働かせて鶏の鳴き真似をしたので、鬼たちは慌てて武帝のところに逃げていきました。
鬼たちを騙し討ちにした村人たちは、鬼の祟りを恐れて、鬼を十分にもてなし山へと帰ってもらうなまはげ神事を行うようになった、と言い伝えられているそうです。
「なまはげ紫灯まつり」の見どころ
「なまはげ紫灯まつり」の見どころは、やはり神楽となまはげの舞いでしょう。
この地方に伝わる独特の神楽「鎮釜(ちんかま)湯の舞」という踊りを始めとし、広場の中心に据えられた紫灯火が火の粉を巻き上げ燃え盛る手前でなまはげが勇壮に舞い踊る「なまはげ踊り」、神楽殿にて鳴り響く「なまはげ太鼓」も迫力満点!
更に、大晦日のなまはげ神事の様子が神楽殿にて克明に再現される「なまはげ再現」では、新山地区の民家における、大晦日のなまはげ神事の様子を観光客にも分かりやすく再現してもらえますが、再現が終わった後は、なまはげが観光客に突撃!
なまはげに脅される感じをリアルに体感することができる貴重な体験です。
クライマックスの「山のなまはげ下山」では、拝殿の上にある杉木立が整然と立ち並んだ参道から、松明の焔を揺らめかせながら、なまはげの行列が近づいて来ます。
様々な鬼の面が松明の灯りに照らされる様子は、非常に幻想的な光景です。
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