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伝統工芸の宝庫、富山県。100年以上代々受け継がれ、現代に生きる技に触れてみませんか?
伝統工芸の宝庫、富山県。100年以上代々受け継がれ、現代に生きる技に触れてみませんか?
伝統工芸とは長年にわたり受け継がれている技術や技が用いられている美術や工芸品のこと。
織物・染め物・陶磁器・漆器・木工品や、生活に馴染みのある仏具・和傘・和楽器など多岐に渡ります。
明治時代までは職人による手製品が一般的でしたが、工業的な大量生産が主流となった現在では技術や技の保存が難しくなってきています。
次の世代に技術を残すには、私たち消費者が目を肥やしモノを選び、何度も手直しに出しながら生涯使い続けること。
消費社会が当たり前の現代で、もう一度伝統に触れ日本の素晴らしさに振り返ってみませんか?
加賀友禅
加賀友禅には長い歴史があります。
加賀にはもともと数々の染技法がありましたが、江戸時代中期に京友禅の創始者が金沢に身を寄せたことから、京都で確立した染色技法と大胆な意匠(デザイン)を用いて加賀五彩(藍、臙脂、草、黄土、古代紫)と呼ばれる艶麗な色彩を織り交ぜて、加賀独自の友禅を創造しました。
加賀友禅は、その文様や色の特徴もさることながら、もっとも大切なことは実際に着た時に着物としての風格があり、着た時に心が和み、 粛々とした気持ちになるあたたかみがあるものを特質としている格式の高い伝統文化品です。
石川県に訪れた際には人生勉強として、一度本物の加賀友禅を羽織らせてもらってはいかがですか?
九谷焼
九谷焼(くたにやき)は、石川県南部の金沢市、小松市、加賀市、能美市で生産される色絵の磁器です。
九谷焼の特徴は、「呉須(ごす)」とよばれる藍青色で線描きし、「五彩」とよばれる、赤・黄・緑・紫・紺青の5色での絵の具を厚く盛り上げて塗る彩法です。
絵柄は山水、花鳥、など絵画的で大胆な上絵付けがなされており、力強い印象を与えます。
明治にかけて出てきた金襴手という技法が主流になり、「ジャパンクタニ」として、世界的にも有名になりました。
輪島塗
輪島塗は木地に生漆、米糊などを混ぜた下地を厚く施し丈夫さと美しさを両立させた、輪島市で作られる漆器です。
特に微生物の化石からなる珪藻土を水で練って素焼きし、細かく砕いたもの(輪島地の粉)を漆に混ぜて下塗するのが輪島塗の大きな特徴。
石川県の輪島で江戸時代享保期頃より技術が確立し、現在では外国でも高級漆器としてその名を知られ、日本の伝統工芸となっています。
和紙
和紙の技術的特徴は「流し漉き(ながしすき)」にあります。
流し漉きは、日本で生まれた技術で、簀桁(すけた)で何回も紙料液を汲み込み、目的の厚さに達すると桁から簀をはずし、簀の上にできた湿紙を重ねていく方法です。
その始まりは、奈良時代頃までさかのぼるといわれています。
和紙のほとんどは中性ですので紙が劣化しにくく、1000年以上前の紙が書物として原形そのままに残っていることでも丈夫なことがわかります。
現在でも文化財関係は「この和紙でなければならない」という使われ方をしていることが非常に多いです。
能登花火
もともとは武器として使用されていた火薬が、江戸中期から娯楽用に使われるようになったのが花火の始まりだと言われています。
石川県の花火は、豪華な打ち上げ花火を中心に、仕掛け花火、創作花火、玩具花火など様々な種類の花火を製造していることが特徴的です。
伝統に培われた技術の高さには定評があり、毎年、岐阜県の長良川河畔で開催される全国花火コンクールで3度の優勝を果たしています。
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