幻想的なひとときを堪能、たけた竹灯籠

幻想的なひとときを堪能、たけた竹灯籠

▼竹楽と化粧師

大分県竹田市には日本古来より存在するマタケ・ハチクと、350年前に中国から日本へ導入されたモウソウチクなどの竹資源が沢山自然に生えています。竹は古くから調度品や雑貨品、建築材料などに使用され、さらには食用としても馴染み深い存在でした。しかし近年では竹の需要は激減し、それに伴い竹林も荒廃してしまっています。
竹田市観光協会ではこの現状を改善し、併せて観光浮場策の一環として、平成12年より竹灯籠で町並みをライトアップする企画を立てました。
竹楽に使用される竹灯籠は、一定の比率で組み合わせられた三本組という構造を基本としています。彫刻や造作、和紙やセロハンを貼るなどの加工も行っていないのです。
灯りも専用のろうそくを使用し、きらびやかな電飾などは使用していません。それが竹本来の美しさと幻想的な世界を彩る要にもなっています。
市街地の象徴的なエリアで観られる竹灯籠の風景は竹楽八景と認定され、そのエリアは化粧師と呼ばれる百人会の定めた人々のみで管理されています。三本組の竹灯籠、そのシンプルな灯りをどこに配置するのかでバランスが変わる光と闇、建物と影のコントラストが演出されます。それぞれが1つ1つ違う独特な空気を醸し出す様子には、化粧師の特徴が現れています。
また、その視覚効果だけで留まらず、古くから文化活動が盛んだった土地柄から芸術の造詣も深く、たくさんのアーティストがコンサートを至る所で行っているのも楽しみの一つで、ウェルカムゾーンの賑やかさを演出する音楽や暗闇と一体化するような和楽器の調べなど、それぞれが竹楽の音楽として風景の一部と化しています。

▼竹楽を見るおすすめスポット

竹楽を見る上で一番の見どころと言われている見応えあるスポットである十六羅漢では、3000本もの竹灯籠が並び、観音寺の古い階段と羅漢像の影がとても印象的です。
滝廉太郎記念館の近くの小さなトンネルを通ると、滝廉太郎が作曲したはとぽっぽや荒城の月のメロディーがオルゴールの音色で流れます。トンネルには竹灯籠が並べられ、その光景はとても幻想的なものです。
深い暗闇の中、白壁に竹灯籠の光が幻想的に揺れ、はるか昔をふと考えてしまう、そんな気分になる風景が拡がる武家屋敷通りもとても素敵なスポットです。
他にも、礼拝堂を照らすキリシタン礼拝堂跡や百十陬段の階段に1800本ものの竹灯籠が並べられた広瀬神社など、様々な場所で竹灯籠を目にすることができます。
竹と日本人はあまり馴染みのなくなってしまったと感じますが、この日ばかりはその美しさに酔いしれ、竹が恋しくなること間違いないと思います。

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