越中の観光名所を遊びつくそう

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黒部峡谷の雄大な自然に劣らぬ人工物、黒部ダム

「黒部ダム」は黒部川上流にその壮大な体躯を構えています。人の手で作られる究極の構造物の一つと言っても過言ではないダムの中でも日本最大級の大きさを誇る黒部ダムは、ただ大きいだけではありません。黒部ダムは日本でも珍しい「アーチ式コンクリートダム」という様式のもので、非常に特徴的な、美術的観点からも見事な外観を有するダムです。それゆえ見どころの多い黒部峡谷の観光地の中でも見劣りしない、むしろ主役級の観光地として人気を集めています。

大自然の景観が美しいことで特別名勝に指定されている雄大な黒部峡谷の中にあって、見劣りすることなく聳え立つ「黒部ダム」の雄姿を見ていると、何か誇らしい気持ちが湧き上がってきます。人事を尽くした技術の偉大さ、その美しさが大自然の美に匹敵している現場を目の当たりにできたからでしょうか。黒部ダムの建築は歴史に残る大事業として語り継がれています。1956年に着工され、竣工は7年後の1963年でした。その建設費用は当時の金額で513億円となっています。これは現在の貨幣価値に換算して1,000億円を優に超える巨費と考えて良いでしょう。また建設には延べ1,000万人以上の人々が関わり、多大な困難の末に完成に至ったものです。

富山が誇る水力発電の中核を担う黒部ダムですが、その観光スポットとしての魅力が最高潮に達するのは毎年6月26日から10月15日にかけてと言えるでしょう。その期間はダムの放水期間であり、この放水は毎秒10立方メートルという圧倒的なスケールを誇ります。この放水量には日本中のどんなに大きな滝も敵いません。

小さく古い、山奥の農村「五箇山」

「五箇山(ごかやま)」と呼ばれるその集落は、富山県南砺(なんと)市にあります。古く、小さく、地味な山奥の村落ですが、この一帯は「五箇山の合掌造り集落」として、「ユネスコ世界遺産」に登録されています。まるで日本に古くから伝わる昔話の舞台そのものという景観を残しており、その景観の主役となっている「合掌造り(がっしょうづくり)」と呼ばれる家屋の様式は、見る者にあるはずのない、遠い先祖の記憶を呼び覚ますかのような威力があります。

雪深い土地として知られる富山の性質は今も昔も変わることはありません。かつて厳しい寒さにさらされた人々によって考案されたその「合掌造り」という建築は、屋根のこう配が急で、正三角形から底辺の短い二等辺三角形になる茅葺(かやぶき)屋根を特徴としています。今もその美しい集落には23棟の合掌造り家屋が存在し、実際に田畑を耕しながら住民が生活しています。古いものは400年も前に建てられたという集落がほとんど当時と変わらぬ営みを送っているという事実には深い驚きを禁じえません。今もそこに住む人々は田畑で採れた作物を食して生活しているのです。――スマートフォンは持っているのでしょうか? 少し気になりますね。

「五箇山」近隣には宿泊施設も食事処も充実しており、また素敵な温泉に浸かれることが観光に訪れる人々にとっての大きな魅力となっているようです。「くろば温泉」というその温泉の泉質は塩化物泉で、五十肩や冷え性に効果があるとされています。庄川(しょうがわ)に面した露天風呂があり、素晴らしい絶景を楽しみながら疲れる湯として親しまれています。

落差日本一を誇る「称名滝」の真価はそこじゃない!

立山町にある「称名滝(しょうみょうだき)」は落差350mという壮大なスケールの名瀑であり、日本で最も落差の大きい滝として知られています。落差が大きいからといって落下中に霧散してしまえばその迫力も減衰しますが、この「称名滝」に至ってはその心配もいりません。水量が豊富であるため、高所から音を立てて流れ落ちる様を、その体の奥にまで響いてくる轟音とともにたっぷりと感じられることでしょう。

しかしこの滝の特徴を人に語らせるならば、一言目に現れる言葉がその落差の大きさである確率は低いかもしれません。この滝の最大の特徴はそのV字型という極めて珍しい形にあるのです。正確には称名滝は向かって左側から流れてくる滝のことを指し、右側から流れ落ちる滝の名は「ハンノキ滝」です。そもそもが別々の滝なのですから、この見事なV字型を「称名滝」の特徴というには無理があります。とはいえ観光客はこの二本の滝が織りなす絶景を求めて訪れるため、観光名所としての呼び名はどうしても二本のうち規模の大きい「称名滝」の名で知られがちです。この名所は国指定の名勝であり、天然記念物にも指定されています。日本の滝百選にも選ばれていますが、言うまでもないことでしょう。この称名滝を日本一の滝を表する声も少なくないのです。――正確には、この「称名滝」と「ハンノキ滝」を。

余談として、実際にはその落差は「ハンノキ滝」のほうが高いのですが、ハンノキ滝は雨後などの時期にしか現れないため常時存在する滝として認められていません。そのため「日本一落差の大きい滝」の称号はお預けとなりました。また、雪解け水が大量に含まれる最も水量の多くなる初春などの時期にはハンノキ滝の右手にさらにもう一本の滝が現れることがあります。三本の滝を同時に見られる機会は非常に稀ですので、だからこそ一目見ようとする観光客によって、可能性の高い時期には人が詰めかけます。

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