富山県の自然と街、その人々

富山県の自然と街、その人々

日本の真ん中、富山の風景

富山県は我々が普段見慣れている沖縄県を除く日本地図のちょうど中央に位置する県であるため、古くから交通の要所として考えられてきました。しかし同時にこの地方は立山連峰(たてやまれんぽう)に代表される険しい山々に囲まれた雪深い土地でもあります。今でさえ富山県は日本の中核的な都市と都市を結ぶ交通網からはやや遠ざけられ、その交通の不便さは否めません。標高3,000メートル級の飛騨(ひだ)山脈――通称北アルプスによって日本海側に孤立したような立地は古来旅人に避けられがちで、どこか謎めいた秘境の趣を醸してきました。道路や鉄道交通が発達し、もはや移動において地形条件は大きな障害ではなくなりつつある昨今、独自の発達を遂げてきたこの土地の個性が少しずつ明るみに出てきつつあります。日本の中央に位置するという重要で得がたいその条件が、今後の日本でどのように活かされてくるのでしょうか。

富山県の気候は典型的な「日本海側気候」で、県内全域が豪雪地帯に含まれます。夏は海上で起こるフェーン現象によって高温多湿になる一方、冬は同緯度地域屈指の寒さに見舞われ、雪かきに多大な労力を必要とします。特に立山連峰は世界でも有数の豪雪地帯で、その山域には日本で唯一氷河が確認できるとされています。地形的にも気候的にも、決して有利な条件下にあるとはいえません。しかし険しい山々がもたらす影響は悪い面ばかりでもありません。立山連峰とその山肌を流れる多数の河川はそこに住む人々や土地に豊富な水資源をもたらしています。それゆえ富山県はかねてより日本でも有数の稲作地であり、また近年では急こう配の山肌を勢いよく流れる有り余る水資源を利用した水力発電が発達しています。

富山の美味しい水、美味しい魚

富山県は険しい山々がもたらす豊富な水資源によって古来より稲作地として栄え、その地の米は日本全土で好評を博してきました。現に富山の水田率は全国一位で95%という割合を誇っています。裏を返せば富山県ではほとんど土耕が行われていません。平地が少ないことや冬の厳しい寒さと無関係ではないでしょう。富山の一つの特徴、キーワードが水資源の豊富さ、そして清浄さであることは間違いありません。富山に住めば水道水さえ買ってくる天然水のように美味しく飲め、また水源の清さから浄化作業の手間が省けるため、全国的にも水道料が安く、暮らしやすいと言われます。――そう、富山県は全国有数の豪雪地帯であるというような気候条件の不利ばかり目立ちますが、その実幸福度がとても高く、住む人々は一様に満足して暮らしていることが統計から明らかになっています。

水道の水が浄水器を通すことなくおいしいということが、どれほど県下の状況に良い影響を与えるかご存知でしょうか。我々が普段利用する飲食店などで提供される「お冷(おひや)」はすべてが水道水です。また何よりも料理を調理する際に使用されるすべての水が同様です。水道水がおいしいということは富山で食べるすべての食の質を一段上げるものと言って良いでしょう。事実、富山に住まう人々がその地のメリットを上げる際に必ず話にのぼるのが「食べ物がおいしい」ということです。これは富山の第二の特徴にもかかわってきます。それは「魚がおいしい」という特徴です。富山県が誇る富山湾は水深1,000mという深度を有する非常に優秀な漁場で、鮮度の高い海産物が多く水揚げされることで有名です。普通のスーパーマーケットで販売されている安価な魚が他県よりもワンランク上の味を保証していると、その地の魅力に惚れ込んで移住した人々は口々に褒め称えます。

どんなに雪が降っても住みやすさ日本一?

富山県の認知度調査を全国の人々に向けて行えば、おそらくその成果は決して芳しいものではないでしょう。富山県のイメージはどうしても雪深く険しい山々が先行しがちです。しかしその実富山県は移住氏がとても多く、終の棲家として非常に人気が高い県です。――冬の雪かきなんてなんのその。富山に移住する人々はその地の魅力をどう理解しているのでしょうか。

富山県は総じて食べるものがおいしいと評されます。水は日本一おいしいとさえ評価する人も多く、日本海の幸は豊富で、その漁場の栄養価の高さからおいしい魚が獲れます。稲作の盛んな富山の米は全国的にも名を馳せています。魚をよく食べることでも知られる富山県民の食卓において、一流の料亭で出てくるような新鮮で脂ののった刺身とつやつやでぴんと立った白米の組み合わせは日常的です。

食の面の魅力を一通り挙げ終わったところで、今度はもう少し統計的なデータに基づいた実情を見ていきます。富山県は日本一持ち家率の高い県であることはご存知でしょうか。また同時に住宅の平均敷地面積も一位、さらには世帯ごとの収入、貯金額においてもともに全国一位なのです。これらは驚異的な統計結果にも思えますが、富山県民の暮らしぶりの特徴を知ることですんなりと納得できるものです。すなわち、富山県にはむかしから親類、血縁を重んじる気風が強く、祖父母や息子夫婦が同じ家で暮らすのはごく普通のことなのです。また共働き率も全国一位であるため、富山県民は働き者であるという側面も影響しているようですが、世帯収入の多さや敷地面積の広さは大家族志向が強い性質が数字として表面化しているとも言えるでしょう。

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