「関西の奥座敷」と呼ばれる温泉と魚介の町（福井県） | 風俗のお仕事コラム

「芦原温泉（あわらおんせん）」は東尋坊から車で30分ほどの場所に栄える温泉街です。ここは「関西の奥座敷」と呼ばれ、古くから温泉好きな人々を集めてきました。「芦原温泉」の魅力はその良質な名湯がもたらす健康効果、極上の入浴体験はもとより、極めつけは日本海に面していることで堪能できる絶景露天風呂です。「芦原温泉」という温泉そのものが国の天然記念物にも指定されており、多くの作家や俳優など、著名な人々にも愛され続けています。福井県には多くの温泉がありますが、この芦原温泉はその中で最も古いものであるとされています。

芦原温泉の源泉は全体で46箇所存在します。豊富な源泉数によって多くの温泉宿が栄えるこの一帯をより多くの人に楽しんでもらおうと考案された「あわら温泉湯めぐり手形」というものがあります。これは持っていると19箇所の温泉宿と温泉施設を自由に入浴して回れるというもので、ほかではそうそう見ることのできない破格のパスポートです。

芦原温泉の一帯ではその温泉にちなんだお祭り行事、「あわら湯かけまつり」が有名です。太鼓を音高く響かせながら進む「花車」と共に、参加者や見守る人々全員に温泉を浴びせかけながら町内を練り歩くこの「あわら湯かけまつり」の光景は独特なものです。浴びせかけられる温泉は総量20トンといいますから、その規模の盛大さがうかがえます。人々の活気に包まれて温泉を浴びれば、小さな悩みや疲れも洗い流してしまえるかもしれません。

「三国温泉（みくにおんせん）」もまた「芦原温泉」と双璧をなす福井の名湯です。三国町東尋坊にあるその一帯にも多数の温泉宿が密集しており、やはり海辺の露天風呂を売りとする絶景の名湯です。その泉質はなめらかでクセがなく、どんな人の体にもすっと馴染んで疲れを癒します。湯治にも有効で、親切な温泉宿の人々が、持病など身体的な悩みを抱えるお客さんの相談に乗ってくれます。

三国温泉の魅力というとその絶景露天風呂ですが、忘れてはならないのが、この温泉が西向きの海岸に位置しているということです。つまり夕日を眺めながら疲れる露天風呂として非常に名高いのです。日本海に沈む夕日を眺めながら湯につかっていると、時間が経つのを忘れてしまいます。のぼせないように適度な休憩をはさみながら、ゆっくりとその絶景を楽しんでください。

また、三国温泉の泉質は美容にも高い効果があるとされています。肌を保温、保湿する効果が極めて高い泉質で、冷え性や疲労回復にも高い効果が望めます。お湯から上がっても長く持続する、全身を包むぽかぽかとした感覚のおかげで、夜はぐっすり眠れることでしょう。

三国温泉を訪れるのであれば、「荒磯亭（ありそてい）」という宿はきっと多くの選択肢の一つに挙がってくることでしょう。芦原温泉の町には皆甲乙つけがたい名温泉宿が軒を連ねていますが、「荒磯亭（ありそてい）」はすぐ目の前に海水浴場があるという好立地に加え、6階建てのたてものであり、その最上階に露天風呂を構えているという、日本海の景色を楽しみながら入浴したい方にはたまらない特徴を備えています。すべての客室がオーシャンビューとなっているのも嬉しいポイントです。出稼ぎに訪れた際には是非ご一考ください。

日本海の海の幸で有名な福井県、その福井を代表する名物といえば「越前蟹（えちぜんがに）」です。誰もがおいしく食べられるズワイガニの中でも最高級品の地位を誇る「越前蟹」は、福井の温泉宿に泊まれば必ずといっていいほどコースメニューに含まれています。これほどまでに越前蟹が全国的知名度を有する理由とは何なのでしょうか。福井県沿岸の蟹漁場では、長年越前蟹の漁獲制限が徹底されています。しっかりと育った蟹だけを水揚げし、若い蟹を損なわない工夫はもちろんのこと、蟹の餌であるプランクトン保護の活動も忘れません。もともと対馬（つしま）海流と玄達瀬（げんたつせ）がぶつかる越前海岸沖ではプランクトンが大量に生息しており、蟹の生育に欠かせない要素が揃っています。――玄達瀬とは釣りファンにとって聖地と呼ばれるほどの漁場で、海底の豊富な起伏などの要因から多様な魚が集まる場所のことです。

餌となるプランクトンをたっぷりと食べ、丸々と太った越前蟹だけが水揚げされます。それゆえ食卓に並ぶ越前蟹には身がたっぷりとつまり、味は濃厚そのものです。甘みが強く、そのカニみそは絶品。まさにズワイガニの王様と呼ぶにふさわしい蟹なのです。毎年11月6日が解禁日となっていますので、時期を見計らっておいでください。

福井県の海産物といえば、またアワビやサザエ、越前カレイなども有名です。福井の天然サザエは大ぶりで身が詰まり、やはり対馬海流が生む豊富な栄養を取り入れて美味しく育ちます。良質なアワビは似ても焼いても美味しいものではありますが、越前のアワビはそのままの味がダイレクトに伝わってくる刺身で勝負します。歯ごたえに飛んだぽってりとした身を味わえば、越前の地にやってきたのだという実感が湧いてくることでしょう。越前カレイは干し物からの網焼きがおすすめの食べ方です。土産物店にも売られているのを頻繁に目にすると思いますので、旅から帰ってもご自宅で楽しむことができます。