岡山城ってどんなところ?

岡山城ってどんなところ?

岡山の街の礎となった岡山城の成り立ち

岡山城は1597年に完成した、珍しい漆黒のお城です。当時天下人であった豊臣秀吉に厚遇された大名、宇喜多秀家(うきた ひでいえ)によって8年という歳月をかけて築城されたもので、その漆黒の天守閣から、のちに「烏城(うじょう)」とも呼ばれました。秀家はこのお城を戦争拠点としてだけでなく、のちの世を見据えた政治の場とも捉えていたようで、両国内の商人や職人を集めて治世について話し合い、城下町の整備を推し進めました。それこそが今の岡山の礎です。

のちに城主となった小早川秀秋(こばやかわ ひであき)によって岡山城はそれまでの外堀の外側にまで拡張され、新たに外堀が設けられました。その際の外堀を掘りぬく工事は僅か20日で行われたため、「二十日堀」と呼ばれていました。

岡山城を象徴する漆黒の天守閣は、昭和20年の空襲ですっかり焼け落ちてしまいました。今現在は復元されていますが、当時の姿そのままというわけにはいかず、内部はコンクリートで再構築され、エレベーターが備え付けられているという状態です。外観も歴史の趣を感じさせる材質ではありません。訪れた人はその天守閣を見て、どちらかというと歴史的建造物より現代のやや凝った奇怪な建物という印象を受けるようです。岡山城の天守閣は、一般に外観を楽しむものではないと言われています。その代わり、ほかの城のように靴を脱いだり急で狭い階段をのぼったりといった煩わしさがなく、足腰の不自由な方でも気軽に天守閣にのぼることができます。その天守閣内部からの眺めこそが岡山城の真価です。旭川を隔てて寄り添う後楽園を望むことができ、岡山城の次は後楽園、という予定を立てている方にとってはこの上ない地図が入るでしょう。

岡山城はこうやって楽しもう!

岡山城には訪れる観光客を楽しませる工夫がたくさん凝らされています。着付け体験や陶芸教室は特に人気のアミューズメントとなっています。たとえば天守閣の前で催されている着付け体験は無料で、甲冑や着物、カツラまで試着することができ、写真を撮ってもらうことができます。いろいろなポーズを決めて楽しめば、戦国時代にタイムスリップしたような気分を味わえることでしょう。

岡山と言えば備前焼。陶芸教室は年配の方に人気の催し物となっていますが、やってみれば若い方でも楽しめる内容になっています。大人になってから親子で旅行に行く、というようなケースの観光客には特に人気のスポットで、協力して作り上げる作品は一生モノの宝物になること間違いなしです。体験料は1230円で、粘土をこねて作品を作り上げたあとの焼き上げはスタッフの方にお任せです。一か月後には出来上がった作品を届けてもらえるので、旅行から帰ったあとも楽しみに時間を過ごせることでしょう。

岡山城内にある「お城茶屋ゆき」のスイーツは、まったく岡山城に興味のない人でさえもわざわざ立ち寄るほどの名物です。たとえば「白桃かき氷」。これは白桃のピューレがとろとろにかけられたかき氷で、さすが白桃の名産地岡山という迫力があります。「お城パフェ」にもやはり白桃やぶどうといった岡山の名産フルーツがふんだんにトッピングされていて、食べ応え十分。是非お試しください。

岡山城内の歴史的遺物を堪能しよう!

岡山城はこじんまりしたお城だという感想を持つ人が少なくないようです。たしかに天守閣は他と比較して大きいほうではない上、戦災による激しい損傷によって再建されているため、外見のインパクトに欠けると感じるのもむべなるかなといったところ。しかしながら、岡山城には古くから残る遺物もまた数多く存在しています。そもそも、岡山城は豊臣の時代を伝える数少ない貴重な城という側面を持っています。その時代を紐解く鍵が隠された城内の建築物について、ご紹介します。

「月見櫓」は二代目藩主の池田忠雄(いけだ ただかつ)が本丸の防衛拠点として建設した櫓で、当時の姿のまま残っている数少ない建物の一つで、重要文化財となっています。この月見櫓は有事の際に備えた建物ですが、中で日常生活が送れるように設計されていて、実はとても月見に向いていました。二階にぐるりと縁側が設けられていて、戸を明け放すと、ごろりと寝転がって景色を楽しむにはこの上ない居心地だったのではないでしょうか。

岡山城の「外堀」は、通称「二十日堀」と呼ばれています。僅か二十日の突貫工事で作り上げられたとは思えない立派なものでしたが、今は市街地整備でほとんどが埋め立てられ、本丸の内堀をわずかに残すだけとなってしまいました。

「石垣」は全国有数の遺構とされています。岡山城は豊臣時代の城が増改築されながら江戸時代まで引き継がれました。そのため石垣の構築技術に段階的な発達がみられ、築城時の「野面積(のづらづみ)」から江戸時代の頭に流行った「打込ハギ(うちこみはぎ)」、その後の「切込ハギ(きりこみはぎ)」と、各時期の石積みの特徴が、この岡山城には詰め込まれています。本丸の高石垣は見ごたえ十分です。

いかがでしたでしょうか。岡山城の観光は、ほとんどの方が後楽園とセットで考えるようです。出稼ぎドットコムでもそのようなプランをおすすめしています。岡山城には有名な和菓子屋さんがございますので、甘いものが好きな方は、是非ティータイムに岡山城に立ち寄れるよう調整しておいでくださいませ。

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