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日本三大祭・大阪天神祭
◆天神祭ってどんな祭り?
京都の祇園祭、東京の神田祭と共に日本三大祭と呼ばれる大阪の天神祭は、毎年130万人もの人が訪れる夏の都市大祭です。
愛染祭、住吉祭とともに「大阪三大夏祭り」の一つにも数えられています。
大阪の天神祭は全国の各神社で行われる天神祭の中で一番大きく有名であり、6月下旬吉日〜7月25日の約1ヶ月間にわたり諸行事が行われます。
天満宮御鎮座の翌々年、天暦5年(951年)に社頭の浜から神鉾を流し、流れついた浜に斎場を設けて「みそぎ」を行ないました。
そのとき、神領民や崇敬者が船を仕立てて奉迎したのが天神祭の始まりとされ、現在まで一千年の歴史を誇っています。
堂島川への土砂流入で船渡御が中止になったこともありますが、元禄時代(17世紀後半)以降、天神祭は大阪の繁栄のシンボルとなっていきます。
そして、享保年間(18世紀前半)には「講」という祭りを支える組織が誕生し、新たにお迎え人形も登場します。
天神祭は幾多の変遷を経て、その豪華さは全国に名を馳せていきます。
◆どんな行事があるの?
天神祭は大阪市内の大阪天満宮の氏地を中心に、毎年7月24日に宵宮(よみや)、7月25日も本宮(ほんみや)が定められており、賑やかに催されます。
祭りのスタートは、6月下旬吉日に行われる「装束賜式(しょうぞくたばりしき)」です。
これは天神祭に奉仕する神童や猿田彦などの所役を任命する行事で、大阪天満宮で祭りの装束に身を包んだ選ばれ人々が本殿に参拝。玉串をささげるなどして、無事に大役が果たせるよう祈願します。
また、7月23日にはオーディションで選ばれた女性たちが神輿を担ぎ天神橋筋商店街を巡行する「ギャルみこし」などを開催。
さらに7月24日の宵宮は、早朝4時に催太鼓(もよおしだいこ)の一番太鼓と、だんじり囃子の一番鉦による「打ち出し」からスタートし、宵宮祭(よみやさい)、鉾流神事(ほこながししんじ)、催太鼓・獅子舞の氏地巡業などが行われます。
そして、7月25日の本宮は、船渡御(ふなとぎょ)の乗船場までの神輿渡御に随伴して約4キロを約3,000人が行列する陸渡御(りくとぎょ)や、大川に多くの船が行き交う船渡御が行われ、奉納花火があがります。
天神祭は見所満載の祭りなので、長期滞在して楽しむのもひとつの手です。
◆講ってなに?
天神祭には「講」または「講社」と呼ばれる団体があり、この講が天神祭を支える大きな役割を果たしています。
元々「講」とは同じ志を持った集団で、天神祭に奉仕するために米問屋や八百屋など各同業団体などで集まってできた組織です。
また、大阪天満宮の「講」をまとめる大阪天満宮講社連合会があり、天神祭の基本的なことはこの会で決められています。
◆天神祭に参加するには?
一般参拝(観覧)客としてではなく、天神祭の神事や祭事に参加するには基本的に講に所属しなければなりません。
しかし、この講に入る条件は厳しくなく、新しい講の設立も認められています。
また、講の人員不足のためアルバイトやボランティアといった形で参加することもできます。
ほかにも、市民奉拝船の公募に応募したり、帝国ホテルの奉拝船のチケットを購入して船渡御に参加する手段もあります。
清掃ボランティアも募集しているため、天神祭清掃ボランティア天神祭美化委員会(ダストバスターズ)に参加する方法もあります。
いかがでしたか?
毎年、夏は日本三大祭りの一つである大阪天神祭に合わせて、大阪に出稼ぎをしてみませんか?
今年は観覧、来年は講で祭りに参加という楽しみ方もいいかもしれませんね^^!
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